むぎの穂保育園

むぎの穂ニュース
園からのお知らせ
2025/10/01
教えるよりも【見せる】
子どもに正しい生活習慣を身につけさせたいとき、大人は「ちゃんと〇〇しなさい」「挨拶しなさい」と言葉で教えることが多いと思います。ところが、子どもにとっては言葉で聞いたことを実行に移すのは、とても難しいのです。そこで、大人が子どもの目の前でやって見せることより効果的です。その方法をモンテッソーリ教育では「提示」といい、子どもの興味や発達に合わせて、動きや道具の使い方などをゆっくりとポイントをわかりやすく目の前で見せて、子どもに伝えています。この時、言葉を少なくして動きに注意を向けさせることが大切です。

ある日、C組のMちゃんがお仕事で使う絨毯の巻き伸ばしに苦労していました。自分の身体よりも大きな絨毯をえらんだということもあり、絨毯を伸ばすのにどうしたらいいのかわからず、足で蹴るような動作までしています。そこで、保育士がゆっくりと丁寧にやって見せると、納得した顔で保育士と同じように絨毯の巻き伸ばしを始めました。

子どもは身近な大人の仕草や立ち居振る舞いをとてもよく観察しています。大人の行動を見るのが大好きで、じっと黙って見つめながら、真似をして自分から学ぼうとしています。
例えば、挨拶をきちんとする子になって欲しいと願うなら、大人が率先して、家族や近所の人、周囲に挨拶する姿を見せる必要があります。
最初は上手にできないこともあるでしょう。それでも、大人が繰り返し、正しいお手本を見せることで子どもは自然に学び、様々な事を身につけていきます。

「子どもは大人の鏡です。」

大人も自分の行動を振り返りながら、子どもとともに親として成長していきましょう。
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